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弾かれた弦からはまるで新緑の香りが立ち昇るようだ。 日本を代表するジャズ・ギタリストのひとり、杉本喜代志のファースト・アルバム『カントリー・ドリーム』。 1960 年にプロ入りして以降、多くのセッションやレコーディングで活躍。1960年代後半からは白木秀雄、石川晶、日野皓正などのグループに参加し注目を集めた実力者である。 それまでに培った全てを注ぎ込み、ハードバップのその先へと進まんとする熱気がひしひしと伝わってくる。 日本人の原風景を紡いだような「カントリー・ドリーム」、鋭利でスリリングな「ジ・アップル」、一陣の風にように爽快で躍動感に満ちた「D-51」。 この力強さ、このしなやかさ、この瑞々しさ。全曲が名曲／名演である。
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